夜中に突然鳴き出す、部屋の隅で同じ場所をぐるぐる回る、昼夜が逆転してしまった——。 高齢の犬や猫と暮らすご家族から、こうした「夜鳴き」の相談は非常によく聞かれます。 「うちの子も認知症なのかもしれない」と不安になる方も多いのですが、 夜鳴きの原因は認知症だけとは限りません。まずは以下の3つのポイントを落ち着いて確認してみましょう。

1. 痛み・不快感がないか

関節炎や内臓の不調による痛み、便秘や膀胱炎による排泄時の不快感などが、 夜間の鳴き声として現れることがあります。特に足腰の痛みは、 横になっている姿勢がつらくて頻繁に鳴く・立ち上がろうとする、といった形で表れやすいものです。 触ると嫌がる部位がないか、歩き方に左右差がないか、排泄の様子に変化がないかを 普段の生活の中で観察してみてください。

2. 感覚の変化(視力・聴力の低下)がないか

視力や聴力が低下すると、暗い部屋や静かな環境で不安を感じやすくなり、 飼い主さんを探して鳴く、というケースが少なくありません。 これは認知症そのものというより、感覚の衰えに対する反応であることも多く、 部屋を少し明るくしておく、ケージの位置を家族の気配が感じやすい場所に変えるといった 環境の工夫だけで落ち着くこともあります。

3. 生活リズムと睡眠環境の変化

日中の運動量や日光を浴びる時間が減ると、体内時計が乱れて昼夜逆転しやすくなります。 また、寝床の硬さや温度、周囲の物音なども夜間の落ち着きに影響します。 「いつから」「どんな状況で」鳴くようになったかを振り返ることで、 生活環境側に原因があるのか、体調面に原因がありそうかの見当がつきやすくなります。

それでも心配なときは

上記のポイントを確認しても改善の糸口が見えない場合や、 鳴く頻度・時間が急に増えた場合は、認知機能の低下を含めて他の病気が隠れている可能性もあります。 自己判断でサプリメントや対策グッズだけに頼らず、早めにかかりつけの動物病院で 全身状態のチェックを受けることをおすすめします。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療方針を示すものではありません。愛犬・愛猫の症状については、かかりつけの動物病院にご相談ください。

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